【都構想後の大阪成長戦略(2)】大阪市は残った。だからこそ重くなる「維新」の役割【メルマガVol.228】

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<今号のメルマガタイトル>
【都構想後の大阪成長戦略(2)】大阪市は残った。だからこそ重くなる「維新」の役割

<今号のメルマガ本論抜粋>
■「病気」の治療に成功した大阪市で都構想という手術を行う難しさ
 前回のメルマガでは政治・行政上の問題を「病気」、改革による正常化を「治療」になぞらえて解説した。これまで大阪では、大阪維新の会の「政治」という治療によって、大阪府と大阪市の対立という病気を抑えてきたが、「政治」がどうなろうとも二度と府市の対立を再発させないためには外科手術が必要だ。その外科手術に当たるのが、まさに「大阪都構想」だった。
 ただし外科手術なので血を流し、命を落とすリスクも0ではない。
 いったん治療が成功して病気が治っているように見えるのに、今後の病気の再発を根本的になくすために身体にメスを入れる手術までやるか否か。こうした「予防的手術の是非」という問いを突き付けられたのが、大阪都構想の住民投票を迫られた大阪市民だった。
 そして結果は、否決。大阪市民は予防的手術を拒んだ。
 人間は、本質的・本能的に変化に対して「過度の不安」を感じる。変化に対する不安を避けるために、現在の問題点に目をつぶってしまうものだ。
 大阪市民は、大阪都構想という予防的手術に対する不安を避けるために、府市対立の再燃という問題点に目をつぶってしまった。
 この市民の判断が愚かだったということではない。僕ら大阪維新の会が、市民の不安を払拭するだけの力を持っていなかっただけだ。


■「大阪市をなくすな!」のワンフレーズに敗れた
 大阪都構想の住民投票においては、大阪都構想に関する論理的な論争よりも、結局最後は、「大阪市を残せ!」「大阪市をなくすな!」というこのワンフレーズによって都構想反対のうねりが起きた。
 賛成派は、「大阪市はなくなるものではない。あくまでも大阪市役所を作り直す話だ」ということで反論したが、その力は弱かった。
 多くの大阪市民は、大阪市がなくなるのではないかということについて、とてつもない不安感を抱いていた。ゆえに「大阪市がなくなる!」「大阪市を残せ!」のフレーズはあまりにも巨大で強力な力を放った。
 過去について「たら・れば」の話をしても仕方がないが、もし大阪都構想の案を作る際に、「大阪市」という名称をすべて残す案にしていたら住民投票の結果はどうなっていただろうか? 特別区の名称を「大阪市北区」「大阪市中央区」「大阪市淀川区」「大阪市天王寺区」とする。大阪市歌も大阪市旗も、施設や地位団体に冠している「大阪市(立)」という名称もすべて残す案だったらどうだっただろうか?
 それは「大阪市というものはすべて残しますよ!」という強烈なメッセージになったと思う。

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<上記本論につづく内容一覧>

■50年かかった東京府と東京市の統合、大阪にもまだ可能性がある

■都構想の是非はそもそも住民投票の対象なのか?

■「ポスト都構想」時代の大阪維新の会の役割

■日本維新の会は、都構想に代わる新しい大都市制度の法律化を目指せ


<その他コーナー(秘書執筆のコーナーです)>
■今週の質問タイム
〔質問〕
 都構想賛成派の大阪市民です。大阪都構想の投票の前に、大阪市財政局と毎日新聞で虚偽の数字を報道した件ですが、本件により投票結果が歪んだと認識しています。これに対し、投票結果差止訴訟、などはできないのでしょうか。ご教示下さい。

〔橋下徹〕
(回答はメルマガにて)


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