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<今号のメルマガ本論抜粋>
■問題点を指摘し、批判するのは簡単だが
民主国家においては政治とメディアは両輪だというのが僕の持論です。メディアの質が良くならなければ政治も良くなりません。
まず、政府与党の態度振る舞いを正す一次的な役割は野党にあります。野党は国会運営や政治的な駆け引きによって、政府与党の行動を変容させます。
それに加えて、メディアは、国民に訴えかけながら政府与党の行動変容を迫ります。
民主国家においては選挙が政権の帰趨を決めるので、メディアは将来の選挙における有権者の投票行動に働きかけることを通じて、政府与党の行動変容を迫ります。ゆえにメディアが取り上げる論点は、有権者に響くものでなければなりません。
有権者は日々、自らの仕事に忙しく、政治行政の専門的な論点を完璧に把握することは困難です。ですから、「ここが政策実行のための急所だ!」というところ、しかも分かりやすい象徴的な論点を取り上げることがポイントです。
しかも地上波のテレビだと、コメンテーターに与えられる時間は数分しかありません。このような制限があるので、メディアでは必然、簡単な批判一辺倒になります。
問題点を指摘したり、批判したりするのは簡単です。
しかしそれでは政治は良くなりません。あくまでも急所の論点について、問題提起をしたり、解決策を示したりすることが必要です。
そのことで、後の選挙を意識してもらいながら、行政権限を持っている人に行動を起こしてもらう。この論点をうまく解決しなければ有権者の支持が離れるよ、ということを行政権限を持っている人に感じてもらうことが、両輪の一輪を担うメディアの大きな役割だと思います。
ただ言うは易し、行うは難し。このような論点を見つけてくるのは難しいですね(笑)
■キーポイントは論点・議題の設定
長い時間をかけて、自分の主張を論じることはいくらでもできるのですが、メディアでは演説になってはダメですし、また相手がどう答えてくるかもわかりません。
話の流れから論点・議題を設定し、それについて相手の答え、こちらの反論、さらに相手の再反論くらいのやり取りで一定の結論を出す。その結論も、相手に何かしら行動を起こしてもらう結論にならなければ意味がありません。
すべては論点の設定、議題の設定にかかってきます。ここに失敗すると、何を議論しているのかよくわからない、不毛な実益のない議論になったり、抽象的な結論で終わってしまったりします。
的確、効果的な議論をするためのキーポイントは論点・議題の設定。これを、その場の一瞬においてやれるかどうか。
ここがメディアにおいて政治議論をするときのポイントです。
まあここまで偉そうに言っていますが、僕もその成功の確率はかなり低い(笑)。日々精進しかありませんね。
この論点・議題の設定の仕方を訓練する場が、本オンラインサロンのメインである《橋下徹の激辛政治経済ゼミ》です。興味があれば一度覗いてみてください。ただし月会費が高いのが問題ですが(笑)
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<本論内容一覧>
■今週の代表質問
▼なぜ「さん」付けで呼ぶのか
■橋下徹の「答弁」
▼松井さんは年下を呼び捨て、でも僕のことは「社長」と呼んでくれます(笑)
▼社会人になってからの付き合いは相手を区別せず「さん付け」です
▼パワハラ批判対策としての「さん付け」「丁寧語」
■橋下徹の「問題解決の授業」特別編集版
▼外国首脳としてバイデン米大統領と初の会談に臨んだ菅首相
▼ファイザーCEOとの直接会談で菅首相が申し入れたこと
▼国の「接種計画」は計画通りに進むのか
■橋下徹に聞きたい!「問題解決の授業」実践編
▼橋下徹「有権者に響く論点をどう設定するかが大事です」
<その他コーナー(秘書・編集部執筆のコーナーです)>
■活動日記
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■最近のTV衣装より
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■今週のピックアップ
「新大阪駅構内お弁当のおススメ」
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■編集後記
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2021年3月27日、堀江貴文さんとの共著「生き方革命 未知なる新時代の攻略法」が発売されます。
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